【新唐人日本2011年5月24日付ニュース】最近、中国の東部、江蘇省で、爆発したスイカが発見されました。合わせて3トン余り。このスイカの爆発は、中国の食問題の深刻さを改めて見せつけました。
江蘇省・鎮江市の農民、劉明鎖さんは、日本の品種のスイカを再現しようと、技術員の提案に基づき、5月6日から膨張・甘み増強剤やインスタントのカルシウム水など、新たな配合を使い始めました。
2日後、すでにツルいっぱいに実っていたスイカが爆発し始めます。5日間で3トン余りに上りました。日本円で300万円にも上る投資が水の泡となったのです。
スイカ爆発事件は、ネットで強い反響を呼びました。15万以上のアクセスがあったブログもあります。添加物が限りなく広がっていることに、誰もがショックを受けたようです。
こんな嘆きもありました。“2日前に買ったスイカ。恐ろしいぐらい甘かった。やはり問題のスイカだったのか。中国ではまだ、安心して食べられるものはあるのか”
さらに“スイカだけではなく、果物はみな膨張剤を使っている。破裂したリンゴをよく見るが、以前はそんなことなかった”との声も。
爆発スイカの後は、花つきのキュウリが話題になりました。これは避妊薬、ホルモンをかけたといわれ、食べて体調の悪くなった人も少なくありません
中国で絶えない食の問題。先月、温家宝首相は初めて“モラル低下”説を唱え、熱い議論を呼びました。時事評論家の横河さんは、問題の本質には共産党自体にあると指摘します。
時事評論家 横河さん:「国際的によく言われますが、世界で大多数の無神論者は中国にいます。神も因果応報も信じないので、どんな悪事もやります。人類が自制できるのは信仰 道徳があるからです。その後に法律です」
共産党の統治下で、中国には“豊かさこそ誇りで、信仰は罪”との考えが広まったといわれます。
時事評論家 横河さん:「中国では当局が信仰を弾圧し、無神論を押しつけます。当局が価値あるとみなすのは金だけです。結果 道徳が崩壊しました。これは唯物主義の実質ですが、唯物主義者は何も恐れません。信仰がないからです。共産党は中国に道徳のない風潮を作りました。これはモラル低下ではなく、当局がモラルを破壊したのです」
香港のメディアもこう指摘します。“食の安全すら守れない政府が、なぜ人権活動家の監視を緩めないのか。艾未未などを失踪させられるのなら、なぜ悪徳商人を失踪させて、庶民に幸せをもたらさないのか”
さらに“普通の庶民こそが最大の被害者だ。最終的には、次の世代が奇形児となり、国は滅びる。これは体制にほころびのある国の悲劇だ”との叫びも聞かれました。
新唐人テレビがお伝えしました。